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高齢の患者さん向けに肺炎球菌ワクチンの接種を推奨・実施

肺炎は、お年寄りの死亡原因の中でも上位を占める病気として知られています。2021年に厚生労働省が発表した人口動態統計によると、肺炎で亡くなる日本人の97.9%が65歳以上という結果でした。

肺炎の原因は様々で、風邪やインフルエンザによって引き起こされる場合もあれば、加齢や持病などで身体の抵抗力が弱っているときに細菌に感染して引き起こされるケースもあります。肺に侵入した細菌は肺の内部で増殖し、炎症を起こすという仕組みです。

普段は健康で毎日元気に過ごしていても、65歳以上の方だと肺炎に感染しやすくなります。肺炎を引き起こす原因菌の中では肺炎球菌が最も多いため、肺炎球菌ワクチンの接種が重要です。このワクチンを打っておくと肺炎にかかりにくく、万が一感染したとしても重症化を防ぎやすくなります。

そこで、白石内科クリニックでは、高齢の患者さん向けに肺炎球菌ワクチンの接種を実施してきました。一度接種すると5年前後は効果が期待できますので、まだの方は、ぜひこの機会にワクチン接種を検討してみてください。当日体調が悪い方や接種後に体調の変化が見られたときは、すぐに担当医師に相談しましょう。

なお、肺炎球菌ワクチンを接種したからといって、すべての肺炎を防げるわけではないことに注意が必要です。また、新型コロナウイルス感染症や肺炎球菌以外の細菌による感染症に対しては、肺炎球菌ワクチンでの予防効果はありません。